英語が話せない参加者多数での電話会議の難しさ

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私の勤務している会社は日本の売上げよりも海外での売上げ比重の高い、いわゆるグローバル企業と呼ばれる会社です。

複数の会議室では、ほぼ毎日、海外との電話会議が行われています。

しかし、英語を話す人(もしくは、上手くはないが、なんとかコミュニケーションがとろうとする人)は全体の3%くらいしかいません。
そのほとんどが近年雇用された、外国語を学ぶ学部を卒業した20代の若手です。

その英語ができる人が、英語を話せない(もしくはあまり上手くないので話したがらない)日本人全員に代わって会議を進行することになります。

電話会議の内容は、経営レベルの話から、技術の込み入った話しまで多岐に渡ります。
電話会議先があきらかに間違ったことを言っているのに認めたがらなかったり、日本側の利益が相反し、どこかで落としどころを決めなければならないということもあります。

会議室には沢山日本人がいても、話すのは英語ができる人、一人です。
これがなかなか大変です。

まず、外国人と日本人で話しのテンポが違います。
あちらはポンポンとなんでもその場で決めたがりますが、こちら側はじっくり考えてから話すので、沈黙の時間が長く、その度に「ハロー?」と言われてしまいます。
本当に考え中ならいいのですが、会議に参加している人数が多いと、発言したくないから全員が黙っているだけということもあるので厄介です。

こちら側の日本人同士で日本語で打合せをやりだし、その間ずっと相手を待たせるということも多々あります。

仕事の進め方が異なるという難しさもあります。
こちら側が大事と思って確認していることを、向こう側から「それはポイントじゃないでしょう。」と一蹴されてしまい、何故その確認をしたいのかを納得してもらう為だけの説明に、多大な時間を費やすこともあります。

そして一番大変なのは、やはり日本側の発言者が自分の言葉で伝えないところにあります。
電話会議先は、ドイツ人でもフランス人でも全員が英語で自分の言葉で話してきます。

日本側は、全員が一人の仲介者を通してコミュニケーションをとるので、相手と向き合っていないのです。日本側が対峙している相手は英語ができる日本人仲介者です。

そして、問題は会議が白熱してきた際に起こります。

向こうから英語で言われた内容を日本語にして伝えると、
「は?なんでそうなるん?おかしいだろ?こうこうだからこうに決まっているだろ?」
などと平気で発言する人が出てきます。

日本人同士での会議では、絶対にしない言い方です。
この方がもし英語を話せたとしても、このような言い方で相手に伝えることはありえません。
この方は、もう電話会議先の相手とはコミュニケーションをとっておらず、仲介者しか見えていないのです。

そして仲介者は、当然言われた内容をそのまま英語にはできず、まず丁寧語に変換し、向こう側が理解できるように、自分なりの詳細の説明を付け足してから伝えます。

このように、向こう側とこちら側に温度差が出来てしまった電話会議はたいていの場合、お互い消化不良のまま終わります。

英語が下手でも構わないのでまずは自分の言葉で伝えるということが非常に大事だと思います。
それで伝わらなかったら、日本語で話して仲介者にフォローしてもらえば良いのです。
そうすれば、相手側も、こちら側の誰が発言したか分かるし、たとえ英語が伝わらなくても熱意や雰囲気は十分伝わります。
こちら側も、相手側とコミュニケーションをとっているという実感が湧きます。

しかし、日本人は他国に比べ恥を避けたがる文化の為、このようなことがなかなか実現しません。

楽天のような英語公用語化とまでいかずとも、せめて海外との電話会議ではなるべく英語で話すといったような規定が必要だと思います。

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